後輩たちの発表会

今回共演するお2人含め、3人ともいわゆる「学生マジック」出身者である。
そう呼ばれるのが好きかどうかはともかく、それは否定しようのない事実。

実は日本の各地の大学には、私が把握しているだけで北海道から高知まで、
国立私立を問わず、「マジシャンズクラブ」「マジッククラブ」「奇術愛好会」なるサークルが存在する。
かなりユルく、自分たちだけで見せ合うことを主としているサークルから、
大きなホールを借りて発表会を開いたり、ギャラを頂いて保育園などで出向いてショーをやる、
わりときちんと活動をしているサークルまで、規模やレベルは本当に様々。

私が所属していた成蹊大学にも、今年56年目を迎えているマジシャンズクラブがある。
サークルでは最初の1年間、先輩について一対一で手品を学び、夏終わりには自分で演技を考え、
2年生になるといっちょまえに「弟子」と呼ぶ後輩が出来、秋に大きな発表会、
3年生になるとサークルを仕切る立場になり、秋の発表会、学園祭を経て引退、となる。
実にあっという間の3年間である。
で、4年生になるとOBOGとなり、自分の現役時代の手品のクオリティがどうであろうがw
後輩たちに好き勝手にアドバイスをできる立場となる。

そんな後輩たちの発表会が今週末。
今年も全く練習を見る機会が無く(それでも「練習見に来てください!」とメールをくれるケナゲな後輩)、
いきなり本番を見るわけで、若干心臓に悪かったりもするんですが。
最近は発表会を見る、というよりは、客席でその時にしか会えないようなOBOGに会うことや、
その後にOBOGだけで開かれる飲み会「ゼロ次会」に参加することの方が楽しみだったりもする。

ここ数年思うのは「自分の居た証がある場所」って快適だな、ということ。
何年経っても学生時代のやんちゃっぷりが抜けない人もいれば、
暴れん坊が結婚してすっかり落ち着いちゃったり、いろいろ変遷はあるし、あって当然。
そういう変化も楽しみながら、年に1度や2度しか会わないけど、
会えば学生の時みたいに喋って笑って、そういう仲間って素敵だなぁと思うのです。

ショーも間近ですが、後輩たちの演技を見て、仲間たちと会って、
なんかしら良いものを持って帰れたらなと思ってます。

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category: 日々雑感